2月のハワイバケーションレンタル需給
2022.04.01
ハワイ州観光局と州ビジネス・経済開発・観光局が今週発表した最新データによると、先月2月のハワイのバケーションレンタルの稼働率は73%でした。
月刊ハワイ・バケーションレンタル・パフォーマンス・レポートによると、先月の稼働率は、パンデミック前の2019年2月の82%稼働に対してわずか9ポイント低下したに過ぎません。しかし、需要と供給に関しては、コロナ以前の数値と比較して、その差はより大きなものとなりました。州内のバケーションレンタルの部屋供給は先月462,700室泊で、2019年2月と比較して25%の落ち込みを記録しました。ユニット需要は338,088泊で、34%減少しています。
しかしながら、平均日額料金(ADR)は37%増の296ドルに跳ね上がっています。
2021年との比較では、稼働率、ADR、部屋需要のすべてが20%以上増加しています。一方、部屋供給は2021年2月から13.5%減少しました。
同レポートでは、バケーションレンタルを「貸家、コンドミニアムユニット、個人宅の個室、個人宅の共有部屋・スペースの利用」と定義していますが、許可物件と未許可物件の区別はしていません。このレポートは、トランスペアレント・インテリジェンス社が集計したデータを利用し、Airbnb、Booking.com、HomeAway、TripAdvisorに掲載されている物件を対象にしています。今月のレポートには、24,650ユニット、42,457ベッドルームのデータが含まれています。
ちなみに、2月のハワイのホテルの稼働率は72%、ADRは351ドルでした。
各郡の中で、ハワイ島のバケーションレンタルは、最も高い部屋稼働率77%となり、2019年2月と比較してほぼ横ばいとなりました。マウイ島は最も低い稼働率71%を記録し、これもコロナ前と比較して最大の落ち込み、約16%の減少を記録しました。
2月のADRはカウアイ島とマウイ郡のレンタルが最も高く、それぞれ388ドル、378ドルでした。しかし、ADRが最も上昇したのはオアフ島で、40%増の222ドルでした。
これまでのところ、2月のバケーションレンタルの稼働率は70%で、2019年2月の80%から減少しています。ユニット供給量の年初来推移は27%減の990,700室泊、需要は36%減の693,900室泊となっています。
とはいえ、本データは先月2月のデータなので、マスクの室内着用義務が解除され、ホリデーシーズンにも突入している今月からどのような数字になるかが重要となります。
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