ハワイ不動産は下落傾向？観光含めた2023年8月最新市場動向まとめ
2023.09.11
昨年までは新型コロナ感染症による世界的なパンデミックの影響がありましたが、今年に入り国間の行き来も大幅に改善されました。
ハワイにも観光地としての活気が戻ってきて、夏休み期間となる8月は、ワイキキでも多くの日本人観光客の姿が戻ってきていました。
この記事では、ハワイ不動産の現在の状況、そしてハワイの観光業としての動向について速報値を交えて報告します。
ハワイ不動産の現状は？下落傾向か？
コロナ禍、ハワイの不動産市場は低迷することなく、むしろ好調に推移してきました。 直近8月の統計が下記となります。
このように見ると、コンドミニアムも戸建ても数字的には下がっていますので下落傾向と感じますが、実際は下落傾向ではなく、安定化していると言えます。
成約価格中央値は変化なし
ハワイ不動産市場において、市場動向を判断する上で見るのが成約価格の中央値です。この「中央値」は成約した物件の成約価格をすべて順番に並べてみて、最低価格と最高価格双方からちょうど中間に位置する価格のことを意味します。
すべての成約価格を足して成約件数で割ったのが「平均値」ですが、この場合高額物件が入ると大きく平均値が上がることになってしまいます。特にハワイには高額物件が多いため数値が乱高下してしまうので、中央値がより実質的な数値となります。
戸建もコンドミニアムもコロナ禍を含めた過去5年において、全体的に上昇傾向です。 2021年から2022年にかけて部分的に山なりに膨らんでいますが、これはコロナ禍でのアメリカ国内においてハワイ人気が高まったことによる一時的な上昇と考えられます。
そのため、今年2023年は好調だった昨年2022年との比較となった場合、数字的にはマイナスとなっています。 ただし、コロナ前の2019年と比較した場合1月から8月の前年比平均が104%のため、悪い数字とは言い難いです。
コロナ禍の一時的な人気が落ち着き、これまでの安定した市場へと戻ってきているところと言えます。 ワイキキと新築高級物件がおおいアラモアナ・カカアコエリアに関しても、ゆるやかに上昇傾向です。
成約件数は引き続き鈍化
コロナ禍での一時的なハワイ人気上昇によって取引も大きく活発化していましたが、現在は2019年以前の件数に落ちついてきている状態です。
ハワイ不動産は値下がりするのか？今後の推移予想
今年に入り、毎月ホノルル不動産協会が発表する数字を見ていくと前年対比で全体的にマイナスになっています。ただし、前述したようにコロナ禍であった2020年から2022年は一時的な活発化にありました。海外旅行が出来ないなか、少しでも日常から離れられ、かつ国内旅行としていくことが出来るハワイへアメリカ本土からの国内旅行者や、ワーケーションといったリゾート地から仕事をするリモートワークの活性化によりハワイに注目が集まったことが大きな要因と考えられます。
今後の推移予想としては、ハワイ不動産のこのような特需は落ち着いて、これまで通りゆるやかな上昇傾向へと戻っていくと考えられるため、値下がりまでは到達しないと考えられます。
ハワイ観光業は回復傾向
コロナ禍でもいち早く観光客への門戸を開いたハワイは、国内線の運行が通常化するのも早く、アメリカ国内からの渡航者は2021年5月には新型コロナ感染症流行前の数字に戻りました。国際線も再開した現在、コロナ前の2019年と比較してどう推移しているのでしょうか。
アメリカ国内からは好調
アメリカ国内からの渡航者数は、直近の2023年8月は、コロナ前の2019年と比べて150%と好調に推移しています。
2023年1月 596,637人（118.64%）、2月 582,065人（119.03%）、3月 709,761人（113.62%）、4月 651,810人（119.01%）、5月 649,964人（110.69%）、6月 734,669人（105.99% ）、7月 748,532人（106.00%）、8月 936,353人（150.93%）と、今年に入ってから2019年よりも多い渡航者数となっています。
日本からは回復傾向
日本からの渡航者数は、日本入国時の規定が撤廃された5月からようやく上昇し始めています。特に直近の8月は99,050人となり、2019年と比べてようやく60％を超えました。今年の年末を経て、来年にはこれまでの渡航者数に戻るのではないかと予測されています。
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まとめ
2023年8月現在、ハワイ不動産市場はコロナ禍での一時的な活性化からこれまで通りの市場の動きへ戻り安定化している途中です。
そして観光業に関してはアメリカ国内渡航者はコロナ前よりも好調で推移、日本人渡航者も徐々に戻ってきている、といった状態となります。これからアメリカのホリデーシーズンである11月、そして日本からの渡航者が増える12月を控えているので、観光業においてはより好調に推移していくことと予想されます。
不動産において、最新の市場状況を知ることは重要です。
ご希望のエリアやコンドミニアムに絞って数値での動向を確認もできますので、気になる物件やエリアがある方は、お気軽にお問い合わせください。
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