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ハワイのベーカリー戦争

ハワイのベーカリー戦争

2022.07.06

少し前から日本ではフルーツサンドが流行となり、手軽に買えるコンビニエンスストアの物から、老舗店舗のフルーツサンドなど様々な種類があるとのこと。中でもフルーツの老舗『千疋屋』では、そのモーニングセットをお目当てにオープン前から沢山の人の列が出来ている程、人気があるのだとか。

 

その空前のフルーツサンドブームを受けてか、Ala Moana Center 2階にあるフードコート『LANAI』にフルーツサンドを主力商品としたお店『MANA sandwiches』が先日オープンしました。

 

『MANA sandwiches』は、フードコート内お隣のスペースに店舗を構える日系ベーカリー『BURG』の新ブランドです。サンドイッチ用のパンは、その『BRUG』が作るものを使っていますので、パン自体とても美味しく、日本のサンドイッチを味わえます。トーストしていないみみの無い食パンを利用した三角形のサンドイッチは、ハワイでは実はあまり見かけず、実は日本独特の特徴だと初めて気付かされました。

『BRUB』は、オアフ島内に5店舗展開しており、ハワイ在住の日本人は、日本を離れていても、いつでも日本の美味しいパンを楽しめるので重宝しています。また、ロコにも日本のパンは美味しいと沢山のファンがいるようです。

 

 

ところが、ここのところ、韓国系ベーカリーが勢力を上げてきました。

 

Ala Moanaエリアで人気があった日系ベーカリーレストランが、パンデミックの影響を受け閉店となっていました。その跡地に今度オープンしたのが韓国系ベーカリー『Rooftop Bakery Cafe』です。店内は通常のベーカリー同様にパンが並んでいるエリアと、レストランとしてお食事が出来るテーブルスペースに分かれています。持ち帰りのパンですが、種類が多く、日本人に馴染み深いパンから趣向を凝らしたパンまで様々並んでいるので、どれを購入しようかと決めるのに苦労しました。

 

韓国系ベーカリーは、去年パンデミックの最中Ala Moana Centerの山側1階にオープンした『Sufer’s Bakary』も人気です。おしゃれな店内にCafeスペースもあり、夕方には店内のほとんどパンが売り切れというほどで、人気具合が伺えるお店です。日系ベーカリー『BURG』を2店舗を抱えているAla Moana Centerでのオープンですので、勝手ながら「大丈夫なの?」と心配していましたが、今となってはすっかり安定した人気を保っているようです。

 

そんなベーカリー激戦区のAla Moana Cennterに今度は、アメリカ本土でも人気で全世界で1,000店舗以上のお店を持つ台湾系『85℃ Bakery Cafe』がオープンするとニュースで報じられました。Ala Moana Centerでは、今後『日本・韓国・台湾』のアジアベーカリー戦争が繰り広げられることとなる訳です。

 

ハワイでカメハメハ3世の時代に創業した地元企業『Love’s Bakery』がパンデミックの影響を受け、その長い歴史にひっそりと幕を下ろしたのは去年の3月のこと。ハワイのパンの歴史は新たな時代となり、それぞれのお店の美味しいパンによって、今後も島のパン好きの胃袋を満たしていく事でしょう。

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