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ハワイのゴミ処理

ハワイのゴミ処理

2022.05.04

人が暮らすとなると、水道・電気などのライフラインと合わせて、不可欠なものに『ゴミ処理』があります。

 

このゴミ処理方法は日本でも自治体によって違いがありますが、ハワイも日本とは違うルールがあり、移住する日本人には驚く事もあります。

 

日本では焼却処分もしくはリサイクルが基本のゴミ処理となる為に、細かい分別が要求される訳ですが、ハワイでは焼却処分ではなく埋め立て処理となるので、日本のいわゆる分別処理は必要がありません。

 

日本では、コンビニでお弁当と紙パックのお茶を買ったとしたら、食べ終わった後のゴミ処理は、お弁当容器はかるく濯いでプラスチック類、お箸と食べ残しは燃えるゴミ、お茶のパックは再生紙、付いててたストローとビニールの包はプラスチック類と、細かく分けて捨てるルールで、ゴミ分別に慣れた生活が身についている事でしょう。

 

ハワイではそれを全て一緒に捨てることになります。もっと言えば、日本だと有害ごみとされている乾電池さえ一緒に捨てることが出来てしまうので、ハワイ移住を新たにした人にとっては『これでいいの?』と驚くことになります。

 

 

とはいえ、ハワイでも大まかな分別があります。戸建て住宅には行政機関から無料であてがわれる大きな三色のゴミBOXがあり、緑は庭で出た草木、青はリサイクル可能な物、グレーはその他の物を入れていくという方法が取られています。

 

地域によって収集日が決まっていて、指定の曜日にそのBOXを家の前の道路脇に出しておくと、ゴミ収集車が回収をしてくれます。そのゴミ収集車も、日本のそれとは大きさが違い、ダンプカーのような大きなトラックです。日本のように清掃員の方がゴミを一つ一つ持ち上げて投げ込むスタイルではなく、ゴミBOXごと車についた大きなアームで持ち上げ、ゴミ収集車の荷台の真上に持っていってひっくり返して回収するという、豪快さ。

 

なお、ゴミBOXに入らない大きな粗大ゴミについては、日本と同じで申し込みをして引き取りに来てもらうことになりますが、指定のセンターに持ち込みすることも出来ます。

 

 

コンドミニアムの場合は、日本ではゴミ置き場に各家庭それぞれ持っていくのが一般的だと思いますが、ハワイの多世帯のコンドミニアムでは、たいてい各階にダストシュートがあり、投げ入れるとその先に大型のコンテナが置かれていてそこに落ちる仕組みになっています。ゴミ収集車はそのコンテナをそのまま持ち上げ、中に入っているゴミを回収するのです。

 

 

ハワイと日本でリサイクル品目について大きく違う点は、返金システムが導入されているということです。というのも、リサイクル可能な瓶・カン・ペットボトルは、購入時に5¢などの課金がされていて、それをリサイクルすることによって返金してもらえるというシステムが一般化されています。なかなか大変な作業になりますが、瓶・カン・ペットボトルを分別してまとめてリサイクルセンターに持ち込むと、持ち込んだ量に応じて現金や小切手を受け取る事が出来ます。

 

1本に対して5¢ですから、相当の量を持ち込まないとコーヒー一杯も飲めない返金となりますが、日本のように細かく分別しない罪の意識からと、ハワイの埋立地は既に許容量が限界に来ていて、将来はどうするのか?と結論の出ない議論も行われているそうなので、せめて出来ることからと、今日も飲み物を飲んだら濯いで保管していくという生活です。

 

なお、余談とはなりますが、商業不動産におけるゴミ収集は、ゴミ収集会社との契約が必要となります。月に何回回収をするのか、1回の回収でコンテナいくつ分になるのかなどによって値段に大きな差が出ます。あくまで参考程度ですが、小型のオフィスビル程度でしたら月$1000いかない程度です。ですが、レストランなどゴミが多く出やすい業種や、ゴミ収集のコンテナへのアクセスなどによっても値段は千差万別となります。

物件ごとにゴミ収集の契約がなされていることが一般的ですが、仮に1階の店舗部分だけを区分所有する形となった場合、ゴミ収集はどうするのか、別途個別で契約をするのか、その場合は既存のゴミ収集用のコンテナとはどう区別してどこに2個目のコンテナを置くのか、等の問題が発生します。立地や建物の構造などによっても値段が変わりますので、想定外の出費になる場合も。見落としがちですが、そんなゴミ処理に関しても購入前にしっかり確認してみるといいかもしれません。



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