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ハワイにギャンブルは必要か?

ハワイにギャンブルは必要か?

2022.02.28

アメリカ本土を車で旅行した経験がある方なら、ハイウェイから見える大きなカジノの建物を目にした事があるのではないでしょうか。

それはまるで日本で見るパチンコ店のように、なんとも気軽に立ち寄れるイメージの建物ですが、そんな景色がないハワイ。

 

ハワイ州は、アメリカ国内でギャンブルを認めていない数少ない州の一つなのですが、ことあるごとに、このギャンブルの合法化の話が持ち上がります。

 

昨年は、オアフ島第2の都市と言われているカポレイ地区に、カジノリゾートを建設する立法が検討され、結果見送られました。そしてまた、今回議論されているのは、スポーツの試合に対して勝敗を賭けとするギャンブルを、合法化しようとする案が出ています。

 

2020年春から突如として始まったパンデミックの影響で、ロックダウンやStay at Homeを強いられ、人と人との絆が薄れていくことが人に与える影響が深刻に考えさせられ、ハワイ在住の日本人としては、日本との繋がりが薄れて行く事に恐怖さえ感じました。

ですが、ハワイ在住の人の中には、パンデミックの影響で一番嘆かわしいのは、ラスベガスに気軽に行けなくなった事だと、堂々と言う人も居るくらい、それだけハワイの住民は、ラスベガスに賭け事を目的とした旅をする人が多く、年に3〜4回は行くという人も居るそうです。

 

ハワイにギャンブルがないのは、もしもカジノが出来てしまったりすれば、リゾート地としての観光業に悪影響が懸念される事が理由と言われていますが、ハワイの素晴らしい自然環境で、ギャンブルという魅力など加えなくても、十分観光が成り立って行くからでしょう。

 

しかし、ハワイの住人にとっては、ハワイの自然は当たり前のことで、そこへレジャー的な要素でギャンブルを求める人が一定数出てくるのも分からなくもない事です。

ただ、ハワイに、わざわざギャンブルを持ってくるのは、どうもギャンブル依存症や子供をネグレクトする大人を作ってしまう問題の根源を容認していくようで、新たな火種を持ってくるように思えてしまいます。

 

ギャンブルを合法化を推奨する意見の理由は、課税し税収を得る事でその税収により、現在ハワイが抱えている問題を解決する糸口になると唱えられています。ハワイの住人がラスベガスに行きカジノを楽しむ行為は、ネバダ州に税収を横取りされていると捉えることも出来なくはありません。

 

ギャンブルは、新たな問題の火種になるのか?

問題解決の糸口となるのか?

ハワイにギャンブルが来るのか?来ないのか?

 

 

この問題は、ハワイの未来の姿に影響し、リゾート開発ともなれは、ハワイの不動産業界にも大きく関わってくる事ですが、全く予想の付かない問題と言えます。

 

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